発達障害との鑑別が必要な障害

発達障害と状態は似ていても鑑別が必要な障害があるので、以下に紹介する。

愛着障害:
主に新生児期~幼児期に、虐待やネグレクト等によって適切な養育を提供されなかったために起きる障害。

高次脳機能障害:
頭部を強くぶつけるなどによる頭部外傷や脳腫瘍、脳梗塞後遺症などによって引き起こされる障害。手術やリハビリによって改善することがある。

愛着障害が発達障害と混同されると、発達障害が親の養育態度によって引き起こされると誤解されて親が責められるであろう。
高次脳機能障害が発達障害と混同されると、治療や症状改善の機会を逸するかもしれない。

発達障害への偏見や否定感を緩和したいがために使われた俗称としての「発達凸凹」が、医学的には本来鑑別されるべき病態にまで広がったことは正確な理解を却って困難にした一面はあると思う。