発達障害の子どもと付き合った時代

私の保育士時代、多動で制止しても思うがままの行動を取っていた子がいた。
その当時(今から40年ほど前)はその障害すら知らなかったため、関わりが難しかった。
「困った子」「気になる子」と捉えられていた。

その後、私自身学びたいと思い、教育相談センターの相談員として勤務して勉強をした。
その期間に発達障害という言葉を知り、いくつかのタイプがあることも知った。
ADHD、LD、自閉症、アスペルガー症候群、チック障害、吃音症など。
またこれらは脳の一部の機能に障害があるという点が共通していることも学んだ。

私が保育士時代に関わった子どもさんは恐らくADHDだったと思う。
当時を振り返ると私の関わり方は完璧ではなかったが、私なりの接し方をしていた。
それは、指示・命令・否定的な言葉は禁句で、ただ行動を見守ることだった。
(命に危険が及ぶときは注意した)

その子は走り回るので、最初の頃はその後を追っていくのに必死だった。
その当時は全く勉強不足だったが、私の考えが「見守る」ことだったので、敢えて言葉かけはしなかった。
その子の動きを知りたかったからである。
その子は、興味があるものには落ち着ていられた。時間的には長続きしなかったが、少しずつ遊ぶことが長くなってきた。
その子は折り紙が好きだった。他児が折っている姿を見て傍にいき、邪魔するでもなく見入っていた。
私は折り紙を取り入れようと考え、まず3色(赤・青・黄)の折り紙を見せると、その子は「信号!」と何回も繰り返していた。色の認識はある。
赤色を取り出し折ろうとするが、思うようにいかないのでやめてしまった。
しかしやりたいという思いが強く、何回も折り出してはやめ、折り出してはやめだった。
10分経った頃に「今はここまで」と片付け始めていると駄々をこねたので、「今日は終わり」「また明日」と促すと理解できたようである。

今思えば多動とこだわりがあったので、ADHDと自閉症ではないかと考えられる。
3年間だったが、私との信頼関係を樹立できたのではと感じる。

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