児童期の発達課題といじめ支援の概略

子どもたちが直面する問題の例として、以前<登校しぶり・不登校>について記事を書かせていただきました。今回は、いじめについてお話をしたいと思います。

<いじめって何?>

 いじめとは学校などの集団場面において、優位に立つ者が弱い者に対して、身体的あるいは心理的な攻撃を一方的に継続して与え、被害者側が苦痛を感じている状態を指します。

いじめの種類としては、大きく分けて下記の3つに分けられます。
 1.肉体的な苦痛をもたらすもの 
 2.心理的苦痛をもたらすもの 
 3.脅迫・強要を求めるもの

 さらに、現在ではSNSなどのコミュニケーションツールの発展に伴い、いじめの様相は多岐にわたります。
SNS上での仲間はずれや、心を傷つけるような書き込みや写真の流出なども典型的ないじめとして挙げられます。
インターネットを利用したいじめでは、不特定多数を巻き込んだいじめへと発展し、予測のつかない速度で問題が大きくなっていく場合もあります。
また、SNS上でのいじめは保護者や教育者の視点からは見えにくいことが、問題をさらに悪化させる要因であるとも言えます。

<いじめの構造>

 児童期の学校での仲間関係は、仲間同士での結束が重視されます。
集団内で規範を学びながらアイデンティティの基礎を培っていくことが児童期での課題でもあるためです。
 仲間同士での意見の相違がみられた際には、仲間とのやり取りを通じて関係性を深めたり、時には喧嘩や交渉をしながらコミュニケーションを学び、その中で自分とは何者かという自我も成長して行きます。
 いじめの構造は、これらの仲間同士でのやりとりの中で上下関係が固定化され、一方的な攻撃が繰り返されていくことにより成り立ちます。

◎どんな支援方法がある?

①学校関係者・支援者との連携

いじめへの対応は早期発見・早期対応が重要となります
問題が大きくなる前に、子どもが一人で抱え込まない前に大人が介入をすることが大切です。
担当教員だけでなく、時には学校内外の協力や連携も必要とします。
問題の収束と同時に、子どもの心のケアも意識していくためには、スクールカウンセラーや教育相談を利用するのが良いと思われます。

②転校・環境を変える

 集団を抜けることも選択の1つです。
子どもの意見や適性を考慮しながら、より子どもに合ったこと環境へと身を移すことも大切な選択です
しかし、それには大人の協力が必要不可欠です。
子どもの考えに耳を傾けながら慎重に判断していくことが重要です。

②全体への対応

 いじめは、必ずしも加害者・被害者の二者構造であるとは限りません。
いじめている子ども・いじめられている子ども・はやし立てている子ども・傍観している子ども・・。
複雑な人間関係の中で生じている問題であるため、単なる犯人捜しや監視で終わるのではなく関係する子ども全体に向けた支援が重要です。
クラス内での意見交換をする機会を作ることや、感情を適切に表現する方法の教育、ストレスマネジメントなど、集団に対するアプローチが大切です。

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