発達障害と特別支援教育について~私が大事にしていること~

2007年に小中学校で特別支援教育が始まりました。
それまでは特殊教育・障害児教育(大阪では養護教育)と呼ばれ、知的障害・肢体不自由児・難聴・自閉症等の児童生徒が中心でした。

これにより知的に遅れのない発達障害(学習障害・注意欠如多動性障害・アスペルガー障害)の子どもたちが支援を受けられるようになったのです。

それまでは発達障害の子どもたちは怠けている・親のしつけができていない等、教師からは冷たい目で見られ、また保護者は「もっと家で指導してください」と追い詰められていたのです。<ただしマイナスの面だけではありません。個性的な子どもだと良い面を伸ばしていった例もたくさんありますので>

その後特別支援教育は広がっていき、乳幼児健診・就学指導・個別の支援計画等で早期発見や絶え間のない支援、就労支援等が行われるようになってきました。

しかし私が約10年中学校の特別支援学級の担任をしながら気になったことがいくつかあります。

1つは教師の理解不足です。
保護者が相談に来られた時に「診断はされてますか?薬は飲んでいますか?」といった診断ありきになっている点です。

同じアスペルガーの子どもでも性格や特性は全く違います(現在は自閉症スペクトラムという言い方をします)。
また薬はイライラを鎮めたり、落ち着かせる補助的なもので、薬で治すことはできません。

2つ目は「これができない・ここがダメ」といった否定的なアセスメントが多いことです。誰でも欠点ばかり指摘されたら嫌になってしまいます。
それでなくても発達障害の子どもはできることとできないことのギャップが大きく、それでしんどくなっているのです。
しかし「○○はできるのに、△△はできない。さぼっているからじゃないか。」という見方をしてしまいがちです。

私は発達障害の子どもを担当した時は、よい面・得意な面を見つけてそれを伸ばすようにしています。
特に中学生くらいになると、怒られ続けてきて「どうせ自分なんか」と二次障害を起こしている子どもが非常に多いのです。
良い面もできない面も含めて、子どもを丸ごと捉えていく姿勢が大事なのではと思います。

学校でトラブルを起こした時は、頭から怒るのではなく、
「どうしてこんなことをしてしまったのかな? それくらい我慢できないことがあったんだね。でもやったことはどうだったのかな? 他にどうすればよかったのかな?」
と本人に寄り添う中で、心を開き自分を振り返ることができるようになってくると思うのです。

今も悩んでいる保護者や先生方と一緒に考え実践しています。

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